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2008年06月06日

全てが解決したわけではありません ~我那覇問題について~

今回、我那覇和樹選手が巻き込まれた一連の問題については、皆様もご存知の通り、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が我那覇選手の訴えを認める裁定を下したことを受け、Jリーグ鬼武チェアマンより我那覇選手に対し謝罪の言葉があるとともに、我那覇選手に科した出場停止処分を記録より削除する処置が実施されました。
しかし、これで全てが解決したわけではありません。

まず、お金の問題です。

仲裁費用支援のための「ちんすこう募金」では、クラブの垣根を超えたサポーターの皆様の協力もあり、6/3(水)までに445万円もの支援金が集まりました。しかしながら、我那覇選手が負担しなくてはならない費用は4500万円以上とも言われ、Jリーグ選手協会の募金と合わせても遠く及ばない状況です。

そこで、Jリーグ選手協会の募金受付期間が7月末まで延長されたのに伴い、「ちんすこう募金」についても引き続き実施することが決まりました。今後はJリーグ選手協会の支援のもと、Jリーグ開催各会場にて募金活動を実施する予定です。
ご理解とご協力をよろしくお願いします。

次に、Jリーグの対応です。

クラブに課した制裁金1000万円を返す・返さないという一部報道もありますが、「ドーピング違反があったと認識している」「(裁定)全体の論旨からすれば我々は間違っていない」といったCASの裁定に対するJリーグ側の解釈や、後藤ドクターに対する謝罪と名誉回復、さらには一連の騒動に対する責任の所在など、結局いろいろなことが曖昧なままです。

そもそも、なぜこのような事態にまで発展してしまったのか?
Jリーグとしてはどのように反省し、どのように再発防止を謳うのか?

中途半端なままで終わらせてしまえば、第二、第三の被害者を生みかねません。今回は川崎フロンターレの選手が巻き込まれてしまいましたが、現状ではどのカテゴリ、どのクラブ、どの選手にも起こりうる問題です。さらには、選手たちがドーピングの疑いを掛けられることを恐れるあまり、正当な医療行為を受けることを躊躇し、生命を危険に晒してしまう可能性すらあるのです。

今後のJリーグの対応次第では、我々サポーターとしてもJリーグに対して何らかのアクションを起こすことも視野に入れながら支援活動を続けていきたいと考えています。

どうか皆さん、現時点で全てが解決したとは思わないでください。
他クラブのサポーターやファンはもとより、スポーツを愛する全ての方々に、この問題について共に考えて頂ければと思います。

募金活動も含めて、まだまだサポーターや全国の皆様の力が必要です。
さらなるご支援のほど、よろしくお願いいたします。

川崎フロンターレ応援団 川崎華族