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2017年04月19日

「フロンティアーズ」

 川崎フロンターレの兄弟分である富士通フロンティアーズとの交流が始まったのは、2015年8月のことです。きっかけは川崎フロンターレのホームゲーム、等々力競技場のイベントでアメリカンフットボールを絡めた様々なアトラクション『アメフトーク』が開催されたこと、そこにフロンティアーズの選手全員がアトラクションの運営スタッフとして参加したことでした。
 そのイベントに先立ち、フロンターレのクラブスタッフから、「フロンティアーズ側から、当日はGゾーンでフロンターレの応援をしたい。旗を振りたい。皆でおそろいの水色のTシャツを作り、サポーターと一緒に戦いたい。そのためにも、応援についてフロンターレのサポーターにレクチャーをしてほしい、と伝言を受けている。」との連絡があったのです。

 そこで8月8日、我々川崎華族のメンバー有志で、下野毛にあるフロンティアーズの練習場にお邪魔し、フロンティアーズ全選手の前で挨拶をさせて貰いました。練習後にもかかわらず、椅子から立ち上がり、最後までじっと目を逸らさずに話を聞いてくれた、当時のキャプテンである今井選手と現キャプテンの鈴木選手の姿が印象的だったのを覚えています。
 さっそくミーティングルームをお借りして選手たちに応援歌のレクチャーを行いました。はじめは選手たちにも堅さがありましたが、時にくだらない話を混ぜつつ、屈強な大男たちとも徐々に意気投合。アメリカンフットボールのトップ選手たちが、照れることなく真剣に他競技であるサッカーの応援歌を一緒に歌い、跳び、跳ねる姿を見て、我々も感じるものがありました。そして、この関係性が一過性の物では無い、これまで経験したことの無い、大きなうねりになっていくのではないかと確信しました。
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 そして迎えた8月12日、『アメフトーク』の当日、フロンティアーズの選手たちが約束通り、等々力競技場のGゾーンにやってきました。そして試合中、90分間ともに歌い、跳び、旗を振り、必死で応援をしてくれました。その試合は残念ながら勝利することはできませんでしたが、フロンターレとフロンティアーズの絆を深める大きな一歩を残せたのでは無いかと感じました。
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 今度はフロンターレサポーター側がお返しをする番です。
 2015年9月、我々川崎華族メンバーを中心としたフロンターレサポーターが、今度はフロンティアーズの試合を応援するために、富士通スタジアム川崎に集まりました。ほとんどのメンバーが初めてのアメフト観戦でしたが、アメフトならではの間合い、チアとの掛け合い等の流儀を学びながら応援するという、とても刺激的な経験となりました。サッカーとはまた違う応援の楽しさを実感しました。
 そして日を追うごとにフロンティアーズの試合には、多くのフロンターレサポーターが集まり応援する、という関係が築かれていきました。
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 そして迎えた2015年12月14日。フロンティアーズとの関係が出来てから最初の大舞台となったJAPAN X BOWL FINAL。この日、多くのフロンターレサポーターが東京ドームを盛り上げるべく集結しました。しかし、結果は残念ながらパナソニックインパルスに大逆転負け。途中でフロンティアーズがリードした時、我々に気の緩みが出てしまったのかもしれません。試合終了の瞬間、こんな声が聞こえた気がしました。
 『フロンティアーズと関係ができて、たったの5ヶ月。まだまだ。もっともっと応援しなさい。』
今思えば、きっとそれは『アメフトの神様』が我々にアメフトの厳しさを教える声だったのだと思います。フロンターレで、サッカーで、散々味わってきた勝負の厳しさを、一瞬とはいえ、誰よりも分かっていたつもりの我々が忘れてしまったことへの戒めだったのかもしれません。悔しがる選手達の姿を見て、僕らももの凄く悔しくなりました。
そして「絶対に来年はここに戻ってチャンピオンになろう!!!」
そう決意しました。
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 決意を新たにした2016シーズン。様々な準備をして体制を整えシーズン開幕を迎えました。
我々川崎華族としても、応援Tシャツの2ndカラーをフロンティアーズの赤色にしたり、アメフトのユニフォームを購入したりして、今まで以上に熱を入れての応援となりました。
 フロンターレ同様、毎試合毎試合、熱く、強くサポートをするために、富士通スタジアム川崎だけでなく、相模原にも、遠くは吹田にも応援に駆けつけました。
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 そして辿り着いた2016年12月13日。
また2015年に涙を飲んだ、JAPAN X BOWL FINALの舞台に戻って来ることが出来ました。この時、我々はアメフト史上初の挑戦をしました。選手入場時に『コレオグラフィー』を実施したのです。そしてついに、念願の優勝に立ち会うことが出来ました。正直、初めての優勝の味は最高でした!!
フロンティアーズの選手たちからも「あのコレオが後押しになった!今までと違う応援で奮い立つものがあった!」と、嬉しい言葉を頂きました。コレオ自体には反省点もありましたが、選手の後押しになっていたのであれば、目的は達成したと言えると思っています。
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 年が明けて2017年1月3日のライスボウル。
我々フロンターレサポーターにとっては、元旦の天皇杯決勝の悔しさで打ちひしがれる中で迎えることになりましたが、フロンティアーズに借りを返してもらいたい、また優勝させたい、そんな気持ちで吹田から東京ドームに向かいました。
 この試合、選手には内緒でJAPAN X BOWL FINALに続いてのアメフト史上初の大仕事に挑戦しました。選手入場時の『ビッグフラッグ』の掲出です。このビッグフラッグはフロンティアーズの常盤GMをはじめ、フラッグ製作会社である(株)染太郎の影山社長のご協力のおかげで、短い期間でデザイン、製作することが出来ました。フロンターレでは何度も経験しているビッグフラッグですが、アメフトの文化には無いこと。しかも会場は東京ドーム。他の観客の皆さんから賛同を得られるか不安もありましたが、結果、掲出自体は無事に成功。あとは試合でこのフラッグがフロンティアーズの選手たちにどれだけ力を与えてくれるか、です。実はフラッグが掲出されたその瞬間まで、常盤GM以外のフロンティアーズのスタッフ、選手達にはまったく内緒でした。これから大一番に臨む選手たちを驚かせ、勇気と力を与えることが出来たのであれば本望です。

 そして迎えた勝利の瞬間。それは真の日本一の瞬間でした。
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 フロンティアーズと出会えた、この新しい縁に感謝しています。フロンティアーズと関わり、アメフトを知り、応援することが出来たことは、我々にとって本当に貴重な財産となりました。
何と言っても日本一という大きな経験をさせて貰えたことは、必ずやフロンターレの応援にも還元出来ると確信しています。そしてフロンターレとフロンティアーズ、両者のパワーを結集することができれば、もっともっと川崎を盛り上げていける。今、その異次元の可能性を強烈に感じています。

 さて今年、2017シーズンの開幕はパールボウル、4月22日(土)から始まります。
フロンティアーズの初戦は4月23日(日)14時、vs警視庁イーグルスです。

 今シーズンも我々川崎華族メンバーは、フロンターレ同様、兄弟分である富士通フロンティアーズを全力を挙げて応援していきます。同じ川崎を拠点とするチーム同士、様々に連携し、協力し、切磋琢磨し、この川崎をさらに盛り上げていきます!!!
皆さんもお時間が許す時にはアメフトの試合会場にも足を運んでください。ぜひお願いします。
今シーズンも優勝を目指し、行きましょう!!!

川崎フロンターレ応援団・川崎華族