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2007年10月14日

報告

10月3日夜、川崎華族代表山崎・副代表真辺の両名にてJリーグ事務局を訪問し、一連の報道に対する事実確認とこちらの要望を伝えるための話し合いを持ちました。以下に、Jリーグとして対応頂いた事務局長の羽生氏との主なやり取りを報告させて頂きます。
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---犬飼専務理事の発言にあった「サポーター」とは?

その試合の当事者であるフロンターレやレイソルのサポーターのことだけではなく、Jリーグ全体に関わるスポンサーや放送局、totoの購入者といったステークホルダー全てを指して言った。結果的に誤解を与えてしまったことは申し訳ないと思う。

---セパハン戦直前の試合会場で武田社長を叱責したことについては?

犬飼専務理事と武田信平社長との間でやり取りがあったのは事実。2人は大学の先輩後輩の仲であり、叱咤激励の意味を込めて強い言葉を使ったのだと想像する。ただ、先輩後輩の間柄だからこその言葉であるのなら、それこそ例えば2人で食事をしながらとか歓談をしながらとか、そのことを伝えてもよかったのではないかとも思う。

---今回のメンバー入替えはJリーグ規約に抵触していない上、事前にJリーグに問い合わせ「問題なし」という回答を得ていたにもかかわらず、犬飼専務理事による発言があったのは何故か?

その時点における最強のベストメンバーでJリーグを戦わなくてはならない、という理念は精神論であり、規約に抵触しなければよいというものではない。Jリーグとしては、一日でも早く帰国してリーグ戦に備えてもらうために最大限の力を尽くしたはずなのに、メンバー入替えがその行為を踏みにじる行為であったと感じたからだ。

---ベストメンバー規約を見直すべきでは?

ベストメンバー規約は、2000年の福岡の問題が発端となり、ルールとして明文化したものである。しかし、それは今年のようにJクラブが本気でACLを獲りにいくようになる以前に作られたルールであり、当然状況に応じて改正されてもよいと思う。現段階で「直ちにルールを改正します」とは言うことは出来ないが、今後、運営会議や実行委員会から正規の手続きを踏んだ上で議題として挙がれば、当然検討していくことになるかと思う。

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我々としては、今回の問題は川崎フロンターレという一クラブだけの問題にとどまらず、Jリーグ全体の問題だと捉えています。

だからこそJリーグには、今年のACLで川崎フロンターレが東南アジアや中東に海外遠征をすることで得た経験を生かし、これからACLに挑戦する日本のクラブが、万全の体制でACLとJリーグを戦い抜けるよう、度重なる海外遠征による選手の体調面への配慮や、控え選手のモチベーションへの配慮も視野に入れた、真のバックアップ体制を整備して頂くことを切に望みます。また我々としても、今回の件を発端としてJリーグが取り組んでいくことになる規約改正に向けた動向をサポーターの立場から注意深く見守っていきたいと考えています。

なお、Jリーグを裏で支えるたくさんの人達が、日本のクラブに本気でアジアの頂点に立ってもらいたいと考え、各方面で必死に尽力されています。つくづく頭の下がる思いです。今回の件を通して、そのことを改めて感じたことをここに付け加えておきます。

2007.10.13 川崎華族

<追記>
川崎フロンターレの運営担当者より、ベストメンバー規約の見直しについては、「次回の運営会議の検討議題として提議する」との連絡を受けました。

以上